9月に、滋賀県へ2泊3日の撮影合宿に行ってきました。
写真を通じてこれまでにない経験ができたと感じたので記事として残しておきたいと思います。
メンバーは、
吉岡りん子さん
(@rinko_yoshioka) と
菊池はるなさん
(@_haruna_kikuchi_)。
7月、突然りん子さんからDMが送られてきました。
わたしの写真を見つけ、久しぶりに改めて写真好きって思えた、と。
それから数日後、2泊の撮影合宿の話を頂いた。
初めましてをするのは割と慣れていますが、泊まりがけは初めてで正直不安でした。
でも、りん子さんが集めた参加メンバーを知って、絶対いいものができそうだと感じたので参加を決意しました。
(実はharuhiさん (@calme121)と新山涼 さん(@suzu_0818)も参加予定でしたが諸事情で来られず・・・。次は5人で集まれることを願っています。)
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ではまず、この3日間で撮影した写真を一部ですが紹介したいと思います。
— Photo by Kana —
— Photo by Haruna—
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まず作品撮りというのをしたことがなかったので、最初にコンセプトを決めて、小物を用意して・・・というだけで私にとっては新鮮でした。
1日目にスーパーで買い出しをして、お昼ご飯を食べながら、こういうの撮りたい、ああいうの撮りたいね、って話していたときのワクワク感。たまらなかった。
いろいろとコンセプトを決めていく中で「作り上げられるもの」と「作り上げられないもの」があって、その「作り上げられないもの」の代表が天気で。
特に2日目の朝焼けは綺麗に光が差すと予想していたけれど、実際は曇り。でもそれが功を奏して雰囲気のある写真が撮れたから結果的に良かったねとなった。
「作り上げたもの」に対して「作り上げられないもの」がぴったり合わさった時に撮れた写真ってなんだか感慨深いものがありました。
もちろん何も決めずに散歩しながら撮った写真もあって、そういう写真も大好きです。
2日目に、いいなと思ったところで車を停めてみたら廃校があって、グラウンドで3人ではしゃぎながら撮ったの楽しかった。
りん子さんは被写体という言葉だけでは言い表せないかもしれない。表現者と言った方がふさわしいと感じる人でした。
コンセプトを決めているときから、感情を大事にしている方だというのを感じていて、この感情を表すにはこういう小物や衣装がよいかも、この場所ではこういう設定がよいかも、といろいろ提案してくれた。そして撮影中もスッと様々な感情を自然に出せる方だった。
こんなに一緒につくりあげていると感じたのは初めてでした。
特に部屋撮りでのりん子さんの表現力が素晴らしすぎた。2人とも無言でひたすらシャッターを切っていたあの空気は凄かった。撮り終わった後、3人ともコテージでぐったりしていました(笑)
はるなさんは、実は1年以上前から私がずっと大ファンだった方で、一緒に撮影できるなんてまず感動でした。
優しくて純粋な方で、それでいて直感的なセンスとか引きの強さを持ち合わせていて、やっぱり凄い方だなと感じさせられた。
夜の実験撮影のはるなさんは本当に楽しそうだったし、私も心から楽しかった。型にとらわれずにいろいろ挑戦してみて、純粋に楽しみながら撮るって大事だなって思えた夜だった。
部屋撮りはChara、夜はサカナクションというように、撮影のイメージを共有しやすいようにテーマ曲を決めていた撮影もありました。
曲をかけながら撮影したのも初めてでした。
朝焼けのテーマ曲は、くるりの ♫There is(always light)。
りん子さんがこれにしよ、って流して初めて聴いたときから、朝日がのぼって希望に満ちあふれるような印象で、本当に朝にぴったりな曲。
いつのまにか3日間一番流れていたのがこの曲で、
3時起床で琵琶湖へ向かう真っ暗な道とか、
大雨の中買ったおでんとか、
後部座席から見る2人とか、
帰り道の山の緑と空の青とか・・・
もうなんかいろいろ思い出す。
この曲を聴くたびに思い出すんだろな。
家に着いてから歌詞を調べてみたら、なんだか私たちのことを言っているように感じる部分もあって、余計にこの曲が好きになりました。
作り上げられたものじゃなくて日常のありのままを撮る写真も素敵だけど、作り上げられたものでも見た人が何かを感じられるような写真になっているのなら素敵だと思う。
それが撮り手が意図したものじゃなく、違う解釈をされたとしても良い。
それが作品撮りの面白いところだと思いました。
たかが素人、たかが趣味で、こんな作品撮りまでするようになって、こんなことまで語るようになって。ふと我に返ると、どうしてこんなにも必死になっているのかよく分からなくなる。
でももうここまで来たら周りがどうこうとか気にせず、ひたすら自由にやろうと思えてきた。自己満足の世界。その自己満足の世界がどこまで広がるか挑戦してみたいという気持ちもあります。端からは笑われているのかもしれないけれど。
そして、写真を通じた新しい出会いや世界の広がりに、驚くと同時に幸せを感じてしょうがないです。
こういう時代だからこそちょっとした行動が連鎖して新たな出会いが生まれるんだなぁと。無限に可能性があるなぁと。こんな素敵な経験ができたのもりん子さんの行動力のおかげです。
写真の好みとか写真に対する考え方とか、もちろん写真以外のことでも3人ともすごく似ている部分があって、3日間不思議なくらい心地よくいられました。
2人とも、本当にありがとう。
記事を書き終わった今、
名残惜しくて、またあの曲を流しています。