写真を撮りに出かけるとき、皆さんは何が1番気になりますか?
気になるものはたくさんあるかと思いますが、やっぱり1番は“天気”ではないでしょうか。
デジタルでもフィルムでも、やっぱり晴れていて欲しいものですよね。
日本には四季があって、その季節ごとに特徴のある気候があって、1年が成り立っています。
春は暖かな日差し、うたた寝したくなるような花芽吹く香り。目覚める前の静かな霞。
夏は入道雲、からっとした陽気に突然の夕立。
秋はいわし雲、夕焼けはほかの季節には真似できないような風情をもって。
冬は雪、しっとりと白く包む、白銀の世界。きらきら反射する街の光。
夏の終わり、名古屋で雨の日の写真を撮りました。
水滴。
反射したひかり。
傘ごしの霞んだせかい。
思っていたよりもファインダーの向こうの世界はきれいで、色が溢れてた。
濡れるなんて考えずに、気持ちのままに傘を振り回して遊んだり。 大胆に足を踏み出して、音を立てて水たまりに入ってみたり。
雨の日は青かった。
この夏の終わりから秋のはじめにかけて、晴れの日にもたくさん写真を撮りました。
木漏れ日。光と影。
ぽっかり浮かぶ入道雲。
赤く染まる夕焼けに向かう後姿。波に映る橙。
光の溢れるスーパーの駐車場で走り回ったり。
夢中になって素足で波を追いかけて、濡れて、笑って、
晴れの日は青かった。
時に強く、自分の気持ちを表現したくて。 時に優しく、その空気を大切に届けたくて。
何が撮りたいかもわからないまま、撮っている。
この青い世界で、カラフルなたくさんの、花を、空を、雲を、ひかりを、
大切なだれかを、大切にしたい笑顔を、あなたを、
青い世界で、今日も撮っている。