ある日インターネットで良いロケーションはないかと検索していたところ、1つの島に目が留まりました。
「池島」
長崎県西彼杵半島から西に7㎞にある周囲4㎞の小さな島。炭鉱で栄え最盛期は人口約8000人程が生活していたみたいですが、2001年の閉山後は人口も減少の一途を辿り、現在は120人程だそうです。人口は減っても建築物や炭鉱設備はそのままの状態で廃墟化しているとの事で今の現状を見ておこうとカメラ片手に散策してきました。池島への交通手段はもちろん船。長崎県西海市の瀬戸港からフェリーで向かいました。
池島までは30分で到着。到着後すぐに目に飛び込んでくるのは今は使われていない炭鉱設備の数々。
普段は目にしないような大きな機械や設備が使われなくなり、そのままの状態で放置されています。時の流れと潮風の影響で錆びつき廃墟化しているのでなんとも異様な光景ですね。
今回この島で必ず見たいと思っていたものが炭鉱アパートです。当時、炭鉱マンとその家族が生活していたアパートが100棟以上密集して建ち並んでいます。
特に目を引いたのが8階建のアパート群でした。この小さな離島に8階建てのアパートがあるというのもなんとも不思議です。もちろん誰一人住んでおらず、壁は剥がれ落ち蔦が這って独特の廃墟感が漂っていました。
ただ、この島は軍艦島(端島)のような無人島ではなく、今もなお島民の生活が続いており、立派な小中学校もありました。しかし過疎化も進んでおり現在生徒数は2人だそうです。
島内を散策してるともちろんお腹も空いてきますよね。私のお勧めは「かあちゃんの店」です。閉山前から池島に住んでおられる脇山さんが経営されてる食堂で、ちゃんぽんと皿うどんを注文しましたがどちらも絶品でした。お店の周辺には猫が沢山いて島民よりも猫の方が多い気がしました。
廃墟と生活が共存する島。軍艦島(端島)みたいな無人島の産業遺産とはまた違って、見たこともないような廃墟群と島民の日常生活が並んでいます。立ち入り禁止の場所もありますが、わりと自由に散策できるので写真を撮りながら島の魅力を充分に楽しむ事ができました。
素晴らしい夕日に見送られて。またカメラ片手に訪れたい場所が増えました。
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