小さいころから空を見上げることが好きだった気がします。
空は、わざわざ特別な場所に行ったりしなくてもちょっと高いところに登ればいつでも眺めることができて、無数の表情を見せてくれて、
最初のフィルムカメラを手にして日常的に写真を撮るようになってからは、更に空を見上げることが増えて
以前にはあまり気がつかなかった変化にもよく気がつくようになりました。
ふだん持ち歩いているのはフィルムカメラなのでフィルムの写真が多いですが、きれいだなあと思ったらそのとき持っているのがデジカメでもスマホでも撮ります。
真っ赤に焼けた夕空や夏の入道雲もいいのですが、薄く雲がかかった西日だとか日没直後の空もすごく綺麗で、
むしろ僕はそういう空のほうが好きだったりします。
いつも使うのはフィルムカメラなのであまり撮りすぎると現像代が嵩んで大変なのですが、綺麗な空を見ると、何回も見たことがあるような空でもついシャッターを切ってしまいます。
いくら見ても見飽きるということがないのです。
綺麗だなあと思って立ち止まって空をしばらく眺めるということが増えると、ちょっとだけ生活が充実しているような気分になれます。とってもお手軽です。
あ、空きれい、と思うだけではなくて、そのまま数分間ぼーっと眺めてみるのもよいですよ。
写真を撮るのも楽しいですが、からだ全体でその空気を味わうことも忘れずに。
余談ですが、僕は森博嗣さんの著作の『スカイ・クロラ』というシリーズが昔から好きでした。今も好きです。
このシリーズでは空がとても大きな存在として描かれているのですが、この単行本の装丁にも空の写真が使われていて、それがほんとうに美しいのです。その装丁に魅入られて、当時小遣いで全冊揃えたのを覚えています(ちなみに今も下宿の本棚に並んでいます)。
ということをこの記事を書きながら思い出していました。昔からあまり変わっていないですね。
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