水が流れるように日々止まることなく時間は過ぎていきます。毎日のストレス社会の中で、その日1日を無事に終わらせようと目の前の物事でいっぱいになり、気づいたら日が暮れる。
そんな毎日の中で写真を撮るという行為は私に時間と向き合う事を教えてくれます。四季折々に流れていく景色を楽しみ、ファインダー越しにその美しい瞬間を切りとる。
人生の限られた時間の中で今を見つめ、一瞬先に想いを馳せシャッターを切ることで生み落とされたその1枚は、撮り手の経験からなる感性が全て反映された、撮り手の人生そのものだと思うのです。
カメラを持つことで、今までなんとなく過ごしていた時間をしっかりと見つめ、その場の空気までも閉じ込める。
その1枚は時間が経っても色褪せることなく、5年後、10年後に見返した時にシャッターを切った感触までも思い出し、また笑顔を運んできてくれます。
止まることのない時の中で息を止め、その一瞬に集中しシャッターを切る。
あなたの眼に映った光景を写したその1枚は、あなたの人生を彩る宝物です。
時間を見つめ、自分を見つめる事が出来るのもカメラの面白さではないでしょうか。
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