もともとPhotogtaphというのはギリシャ語で「光を書く、記録する」といった語源からきているそうです。
ファインダーを覗いてシャッターを切る際、私たちは光に惹かれ、光の射しているほうへ反射的に歩み寄ろうとします。
しかし光が生きるのは、影という存在があるからこそだと思いますし、光の当たらない影の部分のほうが写真においては大切な役割を果たすのではないでしょうか。
人と人のあいだにも、目に見える表情や仕草だけではない、隠れている影の部分を分かろうとすることによって、その人との距離感や関係性も写真には写り込んできたりします。
そういった、目に見えるものと隠れているものは正反対なものでありながら、実は隣り合わせで存在するものです。
光と影の関係性のように、お互いがお互いを鏡のように写し合っている。
そんな風に人も、お互いが対極するのではなく共存していきたいと、私は今日も誰かと同じ空を見上げながら願うのです。
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