淀川は琵琶湖から流れ出て、大阪府を横断する一級河川です。
大阪で写真を撮るスポットに困ったら「とりあえず淀川行っとく?」となるぐらい、大阪では愛されているロケーションではないでしょうか。
淀川は幾つかの地区(エリア)に分かれていて、様々な撮影スポットはあるのですが、自分が好きなのは超定番とも言える十三エリアです。
河川敷ってどちらかというとネイチャーなカテゴリーに入ると思うんですけど、この淀川の十三エリアは対岸に梅田のビル群が臨むため、少しアーバンなロケーションが楽しめるから好きなんですね。
冬の時期の淀川は、光の射し込む場所が絶妙で、特に早朝はめちゃくちゃドラマティックに見える瞬間が訪れます。
この「ドラマティック」っていうのが自分が写真を撮る上でのキーワードというか、大切にしている部分なのかもしれません。
自分は京都、大阪の街撮りがほとんどで、特に写真を撮るために遠出をすることも敢えてしないですし、いわゆる絶景と呼ばれるカテゴリーも実はそんなに興味がなかったりします。
どちらかといえば、誰もが見たことがある風景、通ったことのある路地、いわゆる定番のロケーションで撮ることが好きですし、以前に訪れた同じ場所でシャッターを切ることにそんなに抵抗もないんですね。
それは以前その場にいた時とはまた違った空気が流れているでしょうし、自分と映り込む相手の関係性も少しづつ変わっていって、それが写真にも表れてくるんじゃないか、と思っているからです。
自分が写真でやりたいことは「ただただ普通の街でのふとした一瞬と、そこに映り込むひとをドラマティックに見せる」ということ。
自分にとって冬の淀川はそんな瞬間を叶えてくれる場所なのかもしれません。
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